岡田裕子の「ひびわれ日記」

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zoom RSS せんせい

<<   作成日時 : 2010/02/12 15:04   >>

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学生時代の部活(演劇部)の顧問のH先生の話。



すっごい気合いの入ったクラブだったから、かなり鍛えられた・・・。

私の作品作りの一部分は、間違いなくこの部活に影響されてると思う。



むっちゃくちゃ怖くて、熊みたいな先生だった。


練習してても、全然褒めてくれなくて、ヘボいことすると
「何やってるんだ、コラァ!」
って野太い声で怒る。


たまに面白い演技すると先生は、たまらず
「ブハッ、ワハハ、バ〜カ!」
ってガハガハ笑う。


普段はスッゴイ怖いくせに、
公演が終わると生徒よりも先に感動で泣いちゃって(笑)、
「がんばったぞお〜!!」
って、大入り袋を必ず人数分用意して配ってたな〜。


修学旅行でチョット悪い事して停学になったとき、
責任とって部活やめますって言ったら
そのときだけは怒られなくってびっくりした。
「反省してるならいいから、またがんばれ」
と、一言だけ言われた。


先生にはいつも、
「客に何を伝えたいか、真剣に考えろ」
と、何度も何度も、いわれてた。

脚本の解釈を、部員が輪になって、順番にいわされてるときのミーティングは、恐怖だったな〜。
適当に答えると、すぐにバれる。

でもこの言葉は、いまでも作品作るときに染み付いてる。
なんか伝えられないと、作ってても意味ないって、思う癖がついちゃってるんだな。
それはとっても難しいことなんだけど・・・。
でもやっぱりやれなきゃ、生み出す価値が(わたしとしては)無いんだなあ。





しかし怖くて厳しく優しい先生だった。




その先生が、しばらく煩っていたご病気で亡くなられたというので、お通夜に行った。




お香典を家で包んでたら、表になんて書くんだっけ、って考えて、一瞬
「H先生へ」
と書きそうになり・・・



ああ、もうH先生はいないのに、わたしってバカだなあ、って思った。


お通夜で、遺影が、とても楽しそうに笑っているH先生だったので


「ああ、先生、あいかわらずお元気そうだなあ」
「それに怒ってないや(ホッ)」

って条件反射的に考えて



あれ、自分は何考えてるんだろう。
ここは先生のお通夜だよ。バカだなあ・・・。



ってちょっと混乱したのち、お焼香した。



「君が死んでも、僕の中でいつまでも生き続けている・・・」
みたいな映画の文句は、ちゃんちゃらクサいとおもってたんだけど、
こんな感じなのかなあ、とおもった。


たぶんこれからもフツウに、
H先生から言われたことを自然と意識して制作してしまうと思う。


だから、さようなら、というよりは、
卒業してからはなかなか会えずにいるけど、これからもよろしくおねがいします、センセイ
という感覚が抜けそうにない。




先月、病床のH先生に、お花と、元部員からのビデオレターを送ったら、

ビデオを見ながら
「ワハハ、バ〜カ」
と笑ってたらしい。




その数週間後、亡くなられたH先生であった。




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コメント(2件)

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なんスか、油断してて泣くトコでしたよ!!!
gongon
2010/02/12 22:35
gongonちゃん

私も、書いてたらちょっと目頭が・・・。
おかだ
2010/02/13 09:12

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